『緑の館』(みどりのやかた、Green Mansions)は、ウィリアム・ハドソンの小説『緑の館』を原作とした1959年のアメリカの恋愛映画。メル・ファーラー監督が当時の妻オードリー・ヘプバーンを主演に起用した作品である。
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Green Mansions (1959) / 緑の館のあらすじ
23歳になった青年アベル(アンソニー・パーキンス)は、政争に巻きこまれてベネズェラを逃亡し、オリノコ河南岸の密林地帯に入りこんだ。原住民集落に泊りながら、奥地へ進む途中、金鉱があった場所を思い出し、その場所を訪ねてみたが、金鉱は見当らず、落胆して附近の蛮人集落に向かった。酋長ルーニ(早川雪洲)はアベルの贈物を喜び、彼を村に滞在させた。ある日、彼は附近に美しい森があるのを知った。そこには今まで見たこともない植物が繁り、鳥や獣は人間を恐れなかった。集落に戻ってその話をすると、蛮人たちはあの森は危険だから絶対に近寄るなといった。それを聞いてから、ラベルは森に一層興味を持つようになった。ある日、まるで森の妖精のような美しい少女に会った。彼女はリーマ(オードリー・ヘップバーン)といい、祖父のヌーフロ(リー・J・コッブ)と一緒に森に住んでいた。
ある日、アベルは森で毒蛇に襲われた。ところが、リーマが現われ毒蛇をなだめた。しかし、彼がリーマを引き止めようとして、彼女の体にさわった時、怒った毒蛇がアベルに噛みついた。ふとアベルが気がつくと、リーマと老人が心配そうに彼の顔をのぞきこんでいた。そこはリーマの小屋だった。アベルとリーマは仲良しになった。2人は森の中を散歩した。アベルはリーマの身の上話を聞いているうちに、彼女が好きになっていった。彼女は死んだ母の土地に憧れていた。その土地は“リオラマ”といった。2人は老人と“リオラマ”を訪ねることにした。老人はリーマの生い立ちを話した。昔、老人が盗賊団の首領だった時、1人の美しい婦人を助けた。その人は子供を産み、死んだ。その子供がリーマだった。その婦人は滅亡した民族の最後の1人で、その土地を訪ねても、もう誰もいない。この話を聞いたリーマは絶望のあまり失心した。一行が森に帰った時、ルーニの一族に森が襲われ、小屋は焼かれた。その上、森の魔女として恐れられていたリーマは殺された。アベルはリーマを探して森をさまよった。そして、リーマがルーニらに殺されたことを知った。(Movie Walker)
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